こんにちは、ナガイ タツヤです。
今回は”【Q&A】お客様から国家資格は持ってるの?と聞かれたら、どう答える?”です。
ヤフー知恵袋で見つけた下記の質問について、掘り下げて解説をしますね。
リラクゼーションサロンで働いています。
質問①
この仕事は国家資格がいらず、あくまでもリラクゼーションという形で無資格で仕事ができます。
しかし、お客様から何か国家資格とかは持ってるの?と聞かれた時に持ってません。という返事になってしまいます。
質問②
肩書きというものを言えればなぁと思いますが、国家資格を今から取りに行くのも難しいし、時間とお金がかかります。
民間資格でも、いくつか、持ってる方がいいと思いますか?同業者の方で同じような境遇ありませんか?
何気ないお客様の疑問だったのでしょうが、施術者の方にとってはお客様からよく受ける質問の1つですよね。
Q.お客様から国家資格は持ってるの?と聞かれた時の対応方法は?
A.セラピストに国家資格はないのですが、日々勉強しています
お客様には、「セラピストについては国家資格というものが有りませんが、現在は、アロマオイルなどについての勉強をしてお客様のお役に立てるように努めております」と回答するのがベストでしょう。
ただし、知っておいて欲しい事柄としてあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律により下記の様に記載されています。
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師もしくは医師でなければ、人体に対して体表面から「触る・なでる・揉む・叩く・擦る・押す・身体の他動的操作および自動運動またはその誘導行為」など総ての手技行為や鋭利な器具や機械を使用した、皮膚上からの物理的刺激、もしくは皮膚を破ったり皮内に刺入したりすることによって皮下の筋肉や関節・血管・リンパなどの各組織に影響を及ぼす行為を業として行う事が出来ない。
また厚生省の通達でも下記のように記載があります。
医師以外の方が、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう及び柔道整復の施術所等において、あん摩、マッサージ若しくは指圧、はり又はきゅう及び柔道整復を業として行おうとする場合には、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(昭和22年法律第217号)において、それぞれ、あん摩マッサージ指圧師免許、はり師免許又はきゅう師免許を、柔道整復師法(昭和45年法律第19号)においては、柔道整復師免許を受けなければならないと規定されており、無免許でこれらの行為を業として行ったものは、同法により処罰の対象になります。
つまり、リラクゼーションサロンなどのお店を開業する場合、メニュー名や店名などに”マッサージ”と言う言葉を含めてしまうと、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格保持者の施術行為と誤認される恐れが生じます。
そこで国家資格者の施術行為と混同され無資格者による違法行為と判断されるのを防ぐために工夫が必要です。
現在では多くのリラクゼーションサロンにおいて、マッサージという言葉を避けて、ボディーケアやリラクゼーションという言葉で有資格者との差別化を図っているのが現状です。
要するに効果効能を伴う治療行為はうたわずに施術を行う事が無資格者が守るべき内容となります。
Q.民間資格でも、持ってる方が良いと思いますか?
A.民間資格は取得して損はない資格
お客様の気持ちとしては無資格者よりなにかしらの有資格者の方に施術してもらった方がより効果がある気がする、または安心材料につながると考えますよね。
しかし逆を言えば、資格の有無を聞かれたお客様の興味関心はその程度であって、国家資格の取得難易度や民間取得がどの程度の難易度で取得出来るのかなどの情報については理解・関心がないケースがほとんどです。
ですからセラピスト、施術者のブランディングの1つとして手軽な民間取得を取得する事は、あなたのブランディングを形成する上で必ずプラスになるのではないでしょうか。
民間資格なら、ケイコとマナブ.netなどで、数万円~数十万までの講座があるので一度調べてみてはどうでしょうか。
時間がない方は通信講座などもありますし、なによりその業種で働いていくには少しでも他の施術者よりも知識量を増やし施術・接客に活かすことが大切ですよね。
まとめ
国家資格の有資格者だからといって必ずしも施術が上手とは言えないですし、むしろセラピストの方のほうが癒やしに特化している分、心の満足度は高い場合もありますよね。
それに民間資格を取得して、施術・癒やし・接客の三位一体で対応し、国家資格者以上のパフォーマンスを発揮されている方も多いらっしゃいます。
ただし国家資格者と無資格者の決定的な違いは、体の構造をどれだけ理解しているかという事だとおもいます。
これは施術にも、もちろん役立ちますが、誤った施術をしないという知識に繋がります。それは結果としてお客様の体を守る事に繋がるので、民間資格でも良いので知識量を増やしていくことが大切だと思います。
- 国家資格はなくても施術できる、しかしそれに甘んじずに勉強している事を伝えましょう。
- 時間的・金銭的負担は掛かりますが自己投資は必要です。知識が信用になり、信用がお金に変わります。