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chocozapのビジネスモデル解説!RIZAP監修の無人ジムでフランチャイズ展開は?

2022年8月30日

chocozapのビジネスモデル解説!RIZAP監修の無人ジムでフランチャイズ展開は?

こんにちは、長井 達也です。

今回は”chocozapのビジネスモデル解説!RIZAP監修の無人ジムでフランチャイズ展開は?”です。

パーソナルジムで有名なRIZAPが、今回セルフのフィットネスジム事業chocozapを開始しました。

2022年9月度の決算資料を見る限り、chocozap(ちょこざっぷ)の会員数は既に64000人を超えており順調な滑り出しとなっています。

chocozapの店舗数(開業予定含む)は、全国138店舗【東京都67店舗(23区42店舗+25店舗)、その他の関東エリアで42店舗、愛知9店舗、大阪17店舗、兵庫2店舗、高知1店舗】となり、単純計算で1店舗あたり約460人もの顧客を獲得出来ています。2022年10月10日現在

またchocozapの出店場所は、視認性が良く好立地な1階路面店をメインにしています。

chocoZAPの特徴

chocozapの月額2,980円(税込み3,278円)で24時間使い放題
chocozapはフィットネスだけでなくセルフエステ・セルフ脱毛も可能※1
chocozapの会員登録や入退室&予約は全てchocozapのアプリで完結。


現在も同種のチェーン店を凌駕する広告予算費を投入しチラシ・SNS・PPC等で会員を集めています。

そのため同業他社の方にとっては、近場にchocoZAP(ちょこざっぷ)が出店してくる事で脅威に感じる方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、

  • chocozap(ちょこざっぷ)とは?
  • chocozap(ちょこざっぷ)のビジネスモデルとは?
  • chocozap(ちょこざっぷ)の利益率・損益分岐点は?
  • chocozap(ちょこざっぷ)の課題は?

と言ったchocozapの詳細について、分かりやすく解説していきます。

※1「セルフ脱毛」は8月下旬〜9月中に順次導入予定。またセルフ脱毛の利用にはアプリからのご予約が必要になり、1枠20分、最大2枠連続(40分間)までの予約となります。

 

chocoZAPとは?

chocoZAPとは?

chocozap(ちょこざっぷ)の特徴は、フィットネスの利用継続率が1年間で50%以下と言われている中、継続低下に繋がる多くの要素(キツイ運動、高額な料金など)を排除した点にあります。

具体的には月額2980円(税別)のサブスクを採用。

ターゲットも初心者向け・運動嫌いな人向けとなっており、1日たった5分の「ちょいトレ習慣」で、ラクに続けられるプログラムになります。

その他、セルフエステやセルフ脱毛も用意し「じぶんでdeエステ」などの業態まで取り込んだ、サービスの”コンビニ化”で差別化を目指した、新感覚のフィットネスジムがchocozap(ちょこざっぷ)です。

現在は東京など関東を中心に138店舗(2022/10/11現在)と破竹の勢いで出店しており、新規オープンも続々と予定されています。

一方chocozapのライバルとしては、カーブス(日本では2000店舗 月額7,000円台)、24時間フィットネスで有名なJOYFITの別業態(FIT365 月額2980円)が該当するのではないでしょうか。

これらのライバルに対してchocozapは、RIZAPの圧倒的な知名度を生かしたブランディングやノウハウにより差別化していくと思います。

chocoZAPの内容

・初心者でも、運動嫌いでも続けやすい
・月額2980円(税別)の低価格
・初心者でも使いやすい、日本人の骨格にあわせた完全特注マシン完備
・使い方がわからなくても安心!マシンの使い方動画で詳しく解説
・セルフエステやセルフ脱毛もOK

 

chocoZAPのフランチャイズ展開は?

chocoZAPのフランチャイズ展開は?

chocozapは現在、FC加盟店を募集している動きは見当たりません。

なおRIZAPが2022/09/28に発表した中期経営計画説明資料によると、chocozap(ちょこざっぷ)などの成長事業に 500億円規模の投資を予定。(23/3期~26/3期)

さらに同一沿線に集中出店するなど、ドミナント戦略でchocozap(ちょこざっぷ)を出店していく事が明記されています。

以上からフランチャイズ加盟店の募集は行わず、直営店舗によるマスマーケティングが想定されます。

 

chocozapのビジネスモデルと損益分岐点

今回、大阪市中央区久太郎町3丁目(約28坪 坪単価2万円前後)に2022年9月16日オープンするchocoZAP本町店を元に計算していきたいと思います。

まずchocozap(ちょこざっぷ)のベースとなる売上は、1顧客あたり月額3278円を徴収するサブスクモデルの定額料金です。

次に基本的には無人管理となるため、経費としては賃料、光熱費、内装造作・備品類の減価償却・通信費(光ファイバー)・クレジットカードの決済手数料などがあります。

※本部経費である販管費は考慮していません。

これらを考慮して損益分岐を計算すると、上記の表の通り月間280人の顧客数が必要となりました。

この事からchocozapを安定経営していくためには顧客を効率よくストックしLTVを伸ばしていく施策が重要となります。

はてな

LTVを直訳すると顧客生涯価値となり、一人のお客様が最初の来店から最後の来店までに支払ってくれた総収益になります。

そのためハード面ではセルフのフィットネスジムが多いエリアに出店し、顧客を塗り替えていく必要性があります。

そして顧客を飽きさせない、来店動機の拡張(=コンビニ化)が重要になります。

一方ソフト面では、顧客のモチベーションを維持させる事がなにより大切になるのではないでしょうか。

 

chocoZAPの課題は?

chocoZAPの課題は?

立地面の課題

chocozap(ちょこざっぷ)の出店要件は、セルフのフィットネスジムやスポーツジムが出店しているエリア(職住近接)の路面店舗です。

しかし、それらのフィットネスジムの会員が価格だけでchocozapに移動してくるとは思えません。

スターバックスのお客さんをドトールに呼び込むようなもので、顧客層が明らかに異なるからです。

つまりそのエリアで1から新規開拓を行う必要があると言えるのではないでしょうか。

設備面の課題

chocozapのハード面(設備)については、常に顧客を飽きさせない来店動機の拡張が重要です。

例えば今後、AIが搭載されたスマートミーラーなどが普及してくるはずです。

そうなれば現実世界に仮想現実世界を重ねた拡張現実(AR)で、より具体的な未来の私など、ビフォーアフターを提示する事が可能になるかもしれません。

ソフト面の課題

chocozapを監修するRIZAPは、スポーツジムのアンチテーゼとして「結果にコミット」する事で売上を伸ばしてきたパーソナルジムです。

その成功体験を否定し、ビジネスの根幹である”人”を排除した無人店舗のchocozapが、どこまでLTVを伸ばす事が出来るのか正直疑問です。

何故ならモチベーションを維持させる事でLTV(生涯顧客価値)を伸ばしていく事が、サブスクモデルには重要だからです。

アプリの課題

chocozapでは「アプリ」を通して、結果にコミットしていく方針です。

確かにそれは省人化・無人化に繋がる効率の良い施策に思えますが、顧客が求めているのは”場所”ではなく”コミニティ”なのではないでしょうか?

また、そもそもアプリのコンテンツも出来が良いとはいえません。

例えば自宅でもトレーニングできる様に「RIZAP現役トレーナーによるLIVE配信」などコンテンツ動画の見放題などが無料提供されています。

しかしYOTUBEでも充分な動画コンテンツが揃っていますよね。

アプリ機能として必要なのは動画コンテンツではなく、分かりやすい報酬(現金・景品など)、いわゆるゲーミフィケーション機能だと思います。

さらにスマホアプリの良し悪しを決めるのは、SIer(システム開発を請け負う企業)ではありません。

発注する側に適切な人材が揃っていないと当然ながら良いアプリは出来ないため、しばらくアプリ開発は苦戦するのではないでしょうか。

なお1点気になるのは、chocozap(ちょこざっぷ)の入会特典で、スマートウォッチ(ウェアラブルデバイス)を提供している点です。

例えば住友生命の「Vitality健康プログラム」では、スマートウォッチ等により取得したバイタルデータを登録することで、保険料金を割引く事ができます。

このようなプログラムをRIZAPが保険会社(ライフネット生命あたり?)と提携してサービス提供した場合、面白い展開になるかもしれません。

 

まとめ

以上”chocozapのビジネスモデル解説!RIZAP監修の無人ジムでフランチャイズ展開は?”はいかがでしたか?

2023年ヒット予測として日経トレンディが選ぶ第1位は「コンビニジム」になったそうですが、これまでフィットネスジム業界では「意識高い系」の方を主要顧客としてきました。

chocoZAPの「ちょいトレ習慣」の様に、コナミスポーツでも「ゆるジム通い」と銘打ってライトユーザーの取り込みを行い、2022年は「コンビニジム」元年となりました。

今後も日本全体が高齢化に向かい、医療費の自己負担率も上昇していく過程では予防医学やQOLが見直されるはずです。

そうなるとフィットネス業界でも、運動が苦手な人や老人をメインターゲットにしてくのは自然の流れなのかもしれません。

これは人口動態を見ても「意識高い系」よりも、これまでフィットネスとは無縁であった層にアプローチが必要なのは明白です。

しかしながら現段階では日本人の国民性や国民皆保険制度によって、予防医学には無頓着である一方、医療保険が大好きという国民性があります。

報酬がないトレーニングというのは日本人には時期尚早にも思えます。

また薄利多売なビジネスモデルですが、顧客層の裾野を広げたマスマーケティングでは広告費も掛かります。

さらに他社とシェア争いが激化する可能性もあり、今後も「コンビニジム」業界は注目されていくのではないでしょうか。

ポイント

・chocoZAPは2022年に事業を開始して現在で138店舗を超える事業展開(2022/10/10現在)
・月額2980円(税別)という低価格を武器に既存のフィットネス事業と差別化。
・サービスのコンビニ化という新しいビジネスモデル。
・RAIZAPで蓄積されたノウハウが生きないとLTVが失速する可能性も。

  • この記事を書いた人

運営者 長井 達也

独立開業される施術者さんに向けて、開業・運営、集客、確定申告など役立つ情報を提供しています。またリラク・エステ・整体・整骨・鍼灸などジャンルを問わず独立開業・運営の個別コンサルティング&店舗物件の仲介も行っています。気軽にご相談下さい。

【経歴】ヘアサロン・ネイルサロン・リラク・鍼灸院の立上げ・居酒屋の立直し(年間400万円の赤字店舗→1年後に700万円の黒字化)・IT企業で総務・経理など。現在は商業不動産のリーシングやレンタルサロン運営を行いつつ、農業・陸上養殖・地方創生にも興味があります。4人兄弟の末っ子B型左利き

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