こんにちは、FELICITE神戸のナガイです。
今回は”【Q&A】副業で所得20万円以下なら確定申告は不要?開業届は提出必要?”です。
副業に関しては2019年4月1日に「働き方改革関連法案」の一部が施行され、副業を解禁する企業も現れました。
例えば、平日は会社勤務をされて週末だけ副業でセラピストさんをされるなどのケースもあると思います。
しかし、「副業で働き始めたけど、確定申告が必要なの??」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、
- 副業していいの?
- 開業届の提出が必要なの?
- 確定申告は必要?
について解説していきます。
誰でも副業てしていいの?
2019年4月1日に「働き方改革関連法案」の一部が施行されましたが、実はすべての企業が自動的に副業が解禁されたという訳ではありません。
この法案はあくまで厚生労働省が働き方改革に基づき平成30年1月にモデル就業規則を改定、労働者の遵守事項の「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除し、副業・兼業について規定を新設しました(第14章第67条)した事に由来し、大手の一部企業などがそれらを取り入れたに過ぎません。
また当然ですが副業が解禁されたといっても、会社の就業規則である守秘義務等が免除されるわけでもないのでライバル会社等に対しての副業はできません。
とはいえ少子高齢化に伴い副業解禁の波はすべての企業に波及するのは時間の問題とも言えますよね。
またコロナ禍に伴い、サラリーマンやOLの方などが新規に副業で新しいビジネスをしたい!副業でお小遣い稼ぎをしたい!と考える方も増加していますよね。
そこでいち早く副業を検討されている皆さんに、先日ヤフー知恵袋で見つけた質問を元に解説していきたいと思います。
質問①
昨年に副業で自宅サロンを開業しましたが、開業届を提出していません。開業した日付でこれから開業届を提出しても大丈夫ですか?
質問②
昨年開業〜年末までの所得は20万円以下でした。一応副業なのですが、今年3月までに確定申告しないといけなかったですか?
色々調べましたが、よく分からなかったので教えて下さい。
宜しくお願いします。
上記の様に例えば副業として新しいビジネスを開業したい場合、税務署に開業届の提出が必要なのか、また確定申告など税金に関してどうして良いのかよくわかりませんよね。
また規模がやはり個人でお店をやろうとなったとき、皆さん一番困るのがこの辺りなんでしょうね。
それでは早速ですがこれらの質問に対して回答していきたいと思います!
Q.遅れて開業届を出しても大丈夫?
A.遅れても罰則はない!
開業届は遅れて提出しても罰則はありません。しかし早めに提出しましょう!
まず開業届とは、個人で新しく事業を開始したら1ヶ月以内に納税地の税務署(基本的には、最寄りの税務署)に提出が必要な書類です。
ですから、本業や副業を問わず開業届の提出が必要です。
ただし開業届を遅れて税務署に提出しても、罰則などはありませんから今から提出しても問題ありません。
実際、個人の方が新しくビジネスを始める場合、開業届を提出していなかった!という方も相当数いるのかなと思いますので早めに提出しておきましょう。
なぜ早めに提出する必要があるかというと、開業届の提出と同時に青色申告承認申請書も提出しておけば確定申告時に所得税がお得になるからです。
ただし開業届の作成はなにかと難しい面もあるので、書類作成が苦手な方には freee開業 がオススメです。
freee開業 なら下記の様に簡単な質問に答えていくだけで無料&簡単に開業届を作成する事が可能ですし、さきほど紹介した青色申告承認申請書も同時に作成できます。
また開業届には「開業日」を書く欄があります。
これは任意の日付で大丈夫ですが、一応確定申告との整合性を合わせるために事業を開始した日(売上が発生した日か、経費が発生した日)などで設定して良いと思います。
Q.副業で所得20万円以下の場合でも確定申告は必要?
A.副業でも本業でも、所得金額が20万円以下の場合は確定申告は不要です。
まず確定申告とは1月1日~12月31日までの1年間の営業結果を、翌年の2月16日~3月15日の間に税務署へ申告することを言います。
それにより所得税などを支払う税金額が決定されます。
なお今回は副業として開業し、去年の売上が営業開始から年末までの所得金額が20万円以下にという事なので確定申告は原則不要です。
ちなみに、所得金額は下記の様になります。
つまり1年間の売上が100万円だったとしても、家賃や消耗品などで85万円を使った場合には所得金額は15万円という事になりますので、こちらも確定申告は不要です。
また副業ではなく本業として自宅サロンを運営する場合は、所得金額(=売上から経費を差し引いた額)が48万円を超えた場合に確定申告が必要になります。
なお確定申告が必要の場合には、個人経営者のための簡単確定申告! に詳しくまとめているので合わせて参考にして下さいね。
ちなみに確定申告を行う際に、青色申告を選択すると損失繰越という事ができます。
つまり損が出た分を翌年以降にも繰り越しできるというものですので、赤字でも確定申告を行う事が一般的です。
まとめ
以上、【Q&A】副業で所得20万円以下なら確定申告は不要?開業届は提出必要?はいかがでしたか?
副業や本業に関わらず該当者は確定申告が必要なので、注意下さいね!
- 開業届は個人で事業を開始したら税務署に提出が必要です。
- 開業届は原則開業から1ヶ月以内に提出しる必要があります。
- 開業届は遅れて提出しても問題なく受理されます。
- 副業の方で所得金額が20万円以下の場合、確定申告は不要です。