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サロンを独立開業したときの集客術!(開業準備編)

2017年7月25日

サロン開業時の集客

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こんにちは、レンタルサロンFELICITE神戸のナガイです。
今回のテーマは、サロンを独立開業したときの集客術!(開業準備編)です。

セラピスト・施術者の皆さんが現在の勤めているお店から独立開業を考えた時、「私を指名してくれるお客様は、私のお客様だから独立したらそのまま持っていこう!」と気軽な気持ちで考えていないですか?
そういう方は要注意です!

勤めていたお店のお客を呼びたくてもカルテ持ち出しはNG

セラピスト・施術者の皆さんが働いているお店では、これまで広告費を投じたり販促キャンペーンを行いお客様を集めています。全てのお客様はお店の財産だと考えいます。

ですから、セラピスト・施術者の皆さんが手っ取り早くカルテを持ち出して、お客様の住所や電話番号にDMや電話営業してしまうと、現在働いているお店との間で大きなトラブルに発展する場合もあります。

個人情報保護法にひっかかる

セラピスト・施術者の皆さんが現在働いているお店から無断でカルテを持ち出し、新規にオープンするお店の告知をお客様に送ってしまった場合、カルテの管理者であるお店は、管理不行き届きにより個人情報を外部(=あなたに)に漏えいさせてしまった事になります。

案内を受け取ったお客様は個人情報漏洩を理由に、貴方の勤め先であるお店に対し訴え出る事も出来ますし、訴えられたお店は当然カルテを持ち出した人に対して、損害賠償請求を行う必要が出てしまいます。

例)ベネッセ個人情報漏洩事件
進研ゼミなどを運営するベネッセで最大3000万件を超えるが顧客情報の漏洩が発生。ベネッセのグループ会社で派遣として働いていた人物が漏洩事件を起こし、2017年3月21日、東京高裁の判決で懲役2年6ヶ月、罰金300万円の実刑が言い渡がされています。

不正競争防止法違反にも抵触する

カルテの持ち出しは個人情報漏洩の罪となる事とは別に、もう1つ損害賠償請求される可能性があります。
それは、不正競争防止法違反です。

「不正競争防止法」とは簡単に言うと、お店同士不正な事はせず適正な競争を行うための法律なのですが、貴方のお店で利用するために勤め先のカルテを持ちだす行為は、この法律では不正行為と判断される可能性があります。

セラピスト・施術者の皆さんが勤務先のお店でお客様から指名を貰うと、自分だけの顧客と錯覚してしまうかもしれませんが、どんなに指名を貰おうと雇われの身である限り、そのお客様はお店のお客様なのです。
ですからカルテの持ち出しは絶対にやめましょう。

では、サロンを独立開業しようと思ったら、ゼロからお客様を開拓しなければならないのでしょうか?

実は合法的にお店のお客様を、貴方の顧客にしてしまう方法があります。

 

解決策はお客様が『自主的』に貴方の顧客になる事!

自分をブランディングする

セラピスト・施術者の皆さんが、今働いているお店のお客様にDMを送信するのはトラブルの元になるのは理解頂けましたよね。そこで発想を変えて、日頃から情報発信をし独立開業したときにお客様ご自身に独立開業したお店を選んでもらう環境づくりを行います。

それにはセラピスト・施術者の皆さん自身のブランド化、セルフブランディングが大切になってきます。またその具体的なツールとして重要なのが名刺とブログ(LINE・FACEBOOK・Twitter・インスタグラムも)です。

セルフブランディングとは?
企業や組織に所属しない「個人」が、自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること。

今回の場合でいうとセラピスト・施術者の皆さんご自身をブランド化し、お客様にお店のファンではなく、ご自身のファンになってもらうことを指しています。これはとても重要なことですよ!

そうする事でセラピスト・施術者の皆さんが独立開業して今のお店から離れてお店をオープンしても、お客様にファンであり続けてもらう事ができます。
また今の勤め先のお店で新規獲得した顧客をリピーターに変え、何度もお店に通ってもらう為にも自身のブランド力(魅力)が大切となります。

今回はダートマス大学のケラー教授が提唱する、ブランドを構築するための4つの段階、

ブランドの認知→印象形成→肯定的な評価→ブランドと共鳴する

この手順に沿ってセルフブランディングの手順について解説しますね。

 

STEP1.名前を覚えてもらう (ブランドの認知)

セラピスト・施術者の皆さんはお客様に【あなたは誰か】を知って覚えてもらうところから始まります。同業他店や同じお店の他の施術者とは違う、[あなた]をお客様に認知してもらう必要があります。

人は視覚から8割の情報を得ていると言われているので、特徴的な顔、特徴的な服装、名札など視覚的な分かりやすさがブランド認知には大切ですが、実は人間は視覚、触角、味覚、嗅覚、聴覚の五感の中で番記憶に残るのは嗅覚だと言われています。

ですから、あなたを知って覚えてもらうには情報収集する視覚と記憶に直結する嗅覚でお客様に覚えてもらうと、より認知が高まる可能性がありますね!

さて、ここでは認知の方法に絞って解説します。
ブランディングは名前を名乗り名刺を渡す事から始まります。お店から名刺を支給されてる場合は、その名刺にブログURLを記載してみるのがおススメです。手軽なのは名刺にQRコードのシール張り付けることです。
手順としては、

  1. ブログを作成する。代表的なところだとアメーバブログが有名ですね。
  2. 作成したブログのURLをQRコードにします。QRコードの作成はこちらのサービスで可能です。
  3. 作成したQRコードをパソコンに保存し、ラベル屋さんという無料ソフトで印刷します。

(印刷用紙は、下記のようなQRコード専用の印刷シールが販売されています。)

ブログというのは自分を知ってもらうには、一番効果的なツールですので面倒くさがらず是非活用しましょう。

お店から名刺を支給されていない場合は、是非名刺を作成してお客様に配り指名率upと顧客化を進めましょう。名刺に記載する内容としては名前・出勤日・お店の予約方法(電話番号など)そして、できれば簡単なお礼の文章をのせて、施術終わりに名刺をお渡しするとより特別感をお客様に感じていただくことができます。

STEP2.自分の事をもっと知ってもらう(印象形成)

同業他店や同じお店の他の施術者とは違う、[あなた]をお客様に認知してもらった次のステップでは、自分を知ってもらい、ファンになって貰う必要があります。これには基本的な施術レベル・接客レベルが求められます。

また日々の施術レベルや接客も必要ですが、それと同様に大切なのが貴方に共感してもらい、応援したいと思わせるものを提供する事です。そのために用意したブログを使います。

内容は施術に関する情報や、お勤めされているお店でのキャンペーン告知、出勤情報などから、自身の趣味、出来事など次回来店時にお客様と共通の話題になるようなネタを記載していきます。
できれば、自分で撮った写真も添えたり、たまには悩みをブログに書いてみたりすると、読み手は親近感をもちやすくなるのでおすすめです。また悩みを書き出すことで、自身のストレスも発散することにもつながります。

STEP3.お客様に感動してもらう(肯定的な評価)

例えば1度しか会ったことのない人が、自分の事を覚えていてくれたら、嬉しいし一気にその人に好感を持ちますよね。
既に実践されている方もいるかもしれませんが、お客様に普段から興味を持ち、お名前やお誕生日はもちろんのこと、普段の何気ない会話の情報も忘れないように自分用の顧客ノートを一冊つくる事をおすすめします。
何かの折にはご挨拶のメッセージカードをお渡ししたり、ささやかな感動を演出することで、相手はお店ではなく貴方ご自身のファンになってくれるでしょう。

もちろん打算ではなく、心からおもてなしする気持ちがないと、見抜かれてしまいますのでご注意くださいね。
お客様のことを好きになれば、お客様も貴方を好きになってくれます。

STEP4.ファンから絶対的ファンに(ブランドと共鳴する)

STEP1~STEP3までの関係性を客様と構築できれば、次に目指すのは、確実なリピート、また他への推奨(SNS拡散など)、貴方への協力という絶対的ファンになってもらうことです。結果を伴う施術、接客をベースに、さらに貴方の個性が評価される必要がありますね。

 

 

まとめ

サロンの独立開業をするには、敵を作らず味方を増やして応援してもらう事が基本中の基本ですが、以下の4つ事は守って集客準備をおこないましょう。

  1. カルテは絶対持ち出さず、セルフブランディングを行い、お客様自ら貴方のお店に行きたいと思ってもらう。
  2. 自分を知ってもらうためにまずは名刺を配り、渡すときの一言に工夫を。
  3. ラインやブログで自分の情報を発信しよう。
  4. 普段からお客様に興味を持ち、おもてなしでささやかな感動を演出しよう。
  • この記事を書いた人

運営者 長井 達也

独立開業を考えている施術者の皆さんに、開業・運営、集客、確定申告などに関する役立つ情報を提供しています。リラクゼーション、エステ、整体、整骨、鍼灸など、ジャンルを問わず独立開業と運営に関する個別コンサルティングも行っています。お気軽にご相談ください。

【経歴】ヘアサロン・ネイルサロン・リラク・鍼灸院の立上げ・居酒屋の立直し・IT企業で総務・経理など幅広い経験があります。現在は商業不動産のリーシングやレンタルサロン運営を行いつつ、コワーキング・農業・陸上養殖・地方創生に興味があります。

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