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ヘッドスパサロン 店舗開業

ウエットのヘッドスパサロン開業ガイド2024!洗髪&ヘッドスパ の資格や集客方法・開業資金!

2024年6月6日

ウエットのヘッドスパサロン開業ガイド2024!洗髪&ヘッドスパ の資格や集客方法・開業資金!

こんにちは、長井達也です。

今回は、「ウエットのヘッドスパサロン開業ガイド2024!洗髪&ヘッドスパ の資格や集客方法・開業資金!」について詳しく解説します。

2022年、美容機器メーカーのタカラベルモントが『頭浸浴』という新しいフレーズを打ち出し、フルフラットシャンプー台『YUMEシリーズ』に取り付けられる『YUME HEADBATH』を発売しました。

この製品は、アーユルベーダのように頭皮に水を当て続け、カラーやパーマの残留アルカリを除去し残臭を低減する効果があるなど、ヘアサロンに特化した製品とです。

一方、リラクゼーションサロンで行われるヘッドスパについては、これまで「悟空のきもち」に代表されるドライのヘッドスパが中心でした。

しかし、2024年初頭からは施術ベッドにシャンプー台や足湯がセットされたウエットタイプのヘッドスパが増えてきました。

 


これは、中国で急速に普及したヘッドスパスタイルで、中国版Amazonとも言えるaliexpressなどで購入する事が可能です。

これらの施術ベッドは10万円~20万円程度と比較的安価で販売されており、タカラベルモントのYUMEシリーズを導入した場合と比べると、1/3以下のコストで導入できる点が大きな魅力です。

しかし日本では洗髪行為を含む施術を行うには美容師資格が必要となり、またその施術スペースについても保健所に美容所登録を行い営業許可を受けなければなりません。

そこで今回は、美容師免許をお持ちの方で、ウエットタイプのヘッドスパサロンを開業したいと考えている方に向けて、「ヘッドスパを開業したいけど資格は必要?開業資金はどのくらいかかる?」といった疑問を解決するために、以下の内容について分かりやすく解説します。

  1. ヘッドスパサロンの現状
  2. ヘッドスパサロンの独立開業に必要な資格・許可
  3. ヘッドスパサロンの独立開業に必要な開業資金
  4. ヘッドスパサロンの開業・集客方法

それでは、ウエットタイプのヘッドスパサロン開業に向けて、一つ一つの疑問点を解決していきましょう!

 

ヘッドスパサロンの現状

ヘッドスパサロンの現状

まず、現在のヘッドスパサロンの状況を把握していきましょう。

日本でヘッドスパメニューが普及した背景には、タカラベルモントが発売したフルフラット対応のシャンプーユニット「YUMEシリーズ」の貢献が大きいと言えます。

しかし、その後は少子高齢化によりスタイリスト不足が深刻化し、ヘッドスパ需要の新たな受け皿として、ヘッドスパ専門店が増加していきます。

ヘッドスパ専門店による施術内容としては、鍼灸の経絡を応用し、頭のツボを刺激したり、第二の骨格とも呼ばれる筋肉を覆っている膜(筋膜)を緩めるなどドライヘッドスパが主流です。

そんな中、2024年初頭から中国で普及したエステ、フットバス、ボディー、洗髪まで行える施術ベッドを輸入して、日本でウエットのヘッドスパサロンを開業される方が増えてきました。

施術内容は、髪を洗いながら首周りを温め、凝りをほぐす内容で、ボディーとマインドの両方に働きかけるメニューとなっています。

長井
小紅書(RED)という中国のアプリをダウンロードすれば、多くの施術動画がUPされています。 アプリ内で『按摩头部』等で検索して下さい。

ただし、洗髪行為などを行うには美容師の資格が必要であり、美容所として登録された場所でなければなりません。

また、このような洗髪行為を含むウェットタイプのヘッドスパサロンは中国人経営者が多く、日本の法令にどの程度準拠しているのかが不明瞭な部分も正直あります。

ウエットタイプのヘッドスパサロンの内装工事について

ウエットタイプのヘッドスパサロンを開業されたい場合、当然ながら給排水(給水・排水)が可能、かつ、ガスの引き込がされている物件を選びましょう。

ガスがない場合は電気温水器を設置してお湯を沸かす事になりますが、それだけで工事費用やランニングコストも上昇する事になります。

次に、中国版Amazonとも言えるaliexpressなどで洗髪も可能な施術ベットを購入する場合の注意点です。

まず中国から日本に輸送され、日本国内の運送会社にて現地まで持ってきてもらえますが、基本的には車上引き渡し(ドライバーが現地まで一人で持ってくる)となります。

そのため、車から積み下ろしを行ったり、部屋まで施術ベッドを移動させる必要があるため、人の確保が必要になります。

また、施術ベッドには水を循環させて頭皮浴をさせる機能や保温機能などがある商品もありますが、給排水が必要となるため床上げを行った内装が必要になります。

 

ウエットのヘッドスパサロン開業に必要な資格・許可

ウエットタイプのヘッドスパサロン開業に必要な資格・許可

ウェットタイプのヘッドスパサロンを開業する際には、保健所の営業許可や美容師免許が必要になる場合があります。

まず、ウェットタイプのヘッドスパ施術(洗髪・シャンプー)を行うには、美容師免許が必要です。なぜ美容師免許が必要なのかについて、美容師法を抜粋して解説します。

美容師法

美容師法第二条 

・「美容」とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすることをいう。
・「美容師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて美容を業とする者をいう。
・「美容所」とは、美容の業を行うために設けられた施設をいう。

また平成25年4月11日(木曜日)の衆議院の特別委員会において、当時の厚生労働省健康局長よりシャンプーに関しては理容師や美容師の業務として確立しているという回答があります。

あわせて平成27年の健発0717第2号により、理容又は美容には美容師法第2条第1項に明示する行為のほかこれに準ずる行為が一定の範囲内で含まれるものと記載があります。

以上により厚生労働省では、洗髪を行うには美容師または理容師の資格を必要とするものと判断しています。

ですからウェットによるヘッドスパサロンを開業されたい場合には理容師又は美容師の国家資格及び、ヘアサロンと同等の設備を有した美容所開設し、保健所へ届け出が必要という訳です。

※国家資格である介護士などは、業務範囲において洗髪行為が認められています。

 

ウエットのヘッドスパサロン開業時に必要な許可

ヘッドスパサロンの独立開業時に必要な許可

個人事業主として洗髪行為を含む、ウエットタイプのヘッドスパにてサロンを開業する場合、まずは税務署に開業届を提出しましょう。

開業届とは、個人で新たにお金を生む仕事を始めたら開業準備から1カ月以内に税務署へ提出が必要な書類になります。

開業に必要な資格・許可届出先費用
開業届税務署無料

なお開業届の記載方法は、少し難しく分かりづらい書面になっています。

そこでおススメするのが、簡単な質問に答えるだけで開業届が無料で作成出来る開業freeeです。

開業freeeなら確定申告でメリットが多い青色申告に必要な『青色申告承認申請書』も同時に作成出来ます。

実際に私も登録して試してみましたが、5分程度で手軽に開業届を作成する事が出来ました。

後はパソコンで開業届を印刷して税務署に郵送(2部郵送し、1部控え用で返却してもらいます)するだけでOKです。

※『開業届の提出を忘れていた方!』遅れて提出してもペナルティーはないので、早めに提出を!

 

洗髪&ヘッドスパサロンの独立開業時に必要な資格

個人事業主として洗髪行為を含む、ウエットタイプのヘッドスパにてサロンを開業する場合、美容師免許の資格が必要になります。

そのため個人で独立開業する場合は、当然美容師免許が必要になります。

長井
※2名以上で開業する場合は、管理美容師の資格が必要といわれる可能性があります。

 

洗髪&ヘッドスパサロンの独立開業時に必要な許可

個人事業主として洗髪行為を含む、ウエットタイプのヘッドスパにてサロンを開業する場合、保健所へ【美容所登録】が必要になります。

美容所登録を行う手順は、お店を開業する日から数えて1~2週間前までに管轄する保健所に「美容所開設届出書」と言う書類を保健所に提出します。

「美容所開設届出書」を提出後、保健所の職員の方が美容所登録の基準を満たしているか実際にあなたの美容室まで審査に来ます。それまでに内装等を完了しておく必要があります。

問題なく審査が完了すると、美容所確認済証(名称は地域により若干異なります)が発行され、美容室を開業・運営可能になります。

なお、マンションタイプや出張タイプなどお店の規模や形態を問わず、保健所への美容所登録は必須になります。

ちなみに保健所に美容所登録をせず、無許可で営業した場合には美容師法違反30万円以下の罰金となります。
当たり前ですが必ず美容所登録を行いましょう。

開業に必要な許可届出先費用
美容所登録保健所24,000円
東京都の場合
16,000円
大阪市の場合

美容所開設届出書の提出方法

美容室の開業に向けて、保健所(名称は保険局や、医療衛生センター、衛生監視所など様々)に提出が必要な、美容所開設届出書の提出方法について解説します。

美容所の開設届手順

  • 美容所登録の提出期日は、営業開始の概ね10日前まで
  • 保健所に美容所開設届出書提出(届出書記載事項・添付書類の審査、届出受理、手数料徴収)
  • 保健所職員による現場確認検査(実際にお店まで来て審査します)
  • 美容所確認済証を交付され営業可能に(何も問題なければ後日発行されます)

 

 

ウエットタイプのヘッドスパサロンにオススメのカード決済

ウエットタイプのヘッドスパサロンにオススメのカード決済

ヘッドスパサロンの開業準備が整ったら、クレジットカード決済の導入も忘れずに手配しましょう。

クレジットカード決済を導入することで、見込客の増加や客単価の向上など、集客力の強化が期待できます。

例えば、給料日前で財布の中身に余裕がなくても、お客様は安心してオプションを追加できます。

最近では、スマートフォンやタブレットを使ったスマホ決済(モバイル決済)が急速に普及しています。

従来の高額なキャット端末を使用するクレジットカード決済に比べ、スマホ決済の導入は大幅に敷居が下がっています。

現在、日本国内で利用できる主要なスマホ決済(モバイル決済)3社の比較表を掲載します。

サービス名

Square

AirPAY

STORES 決済

決済端末

クレジットカード決済Squareクレジットカード決済AirPAYクレジットカード決済STORES

決済端末価格

4,980円~

19,800円

19,800円

月額料金

0円

0円

0円

決済手数料

3.25%VISA/Master
3.25%JCB
3.75% 電子マネー

3.24% VISA/Master
3.24%JCB/Diners
3.24% 交通系電子マネー

3.24% VISA/Master
3.24%JCB /Diners
3.24% 電子マネー

入金サイクル

最短 翌日

月6回

最短 翌日

その他の決済

PayPay決済・交通系対応

PayPay決済・交通系対応

交通系対応

備考

端末価格4980円

端末実質無料
キャンペーン中

※iPad・iPhone専用端末

端末無料
キャンペーン中(条件あり)

2024/6/10現在

 

ヘッドスパサロン開業に必要な契約手続

ヘッドスパサロン開業に必要な契約手続

ヘッドスパサロンのコンセプトに基づき、開業資金を準備し物件や内装が決まれば、いよいよオープン目前。

開業までに必要な契約を整えてお店のオープン日に備えましょう!

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ヘッドスパサロンの確定申告

ヘッドスパサロンを開業したら確定申告しよう

個人事業主としてヘッドスパサロンを開業したら、確定申告が必要になります。

確定申告とは、個人事業主の方が1月1日~12月31日までの1年間の営業結果を翌年の2月16日~3月15日の間に税務署に申告する事を言います。

また確定申告には青色申告と白色申告という2種類の方法があり、青色申告で申告した場合は税金が安くなります。

確定申告
の種類
白色申告青色申告
届け出の必要なしあり
所得控除額なし10万円55万円
帳簿の種類単式簿記単式簿記複式簿記
赤字の繰越繰越不可3年繰越可能

本来確定申告書を作成するには会計や簿記の知識が必要になるのですが、お小遣い帳感覚で開業し店舗の確定申告の作成が可能となる、クラウド型と呼ばれる確定申告書が作成出来る会計ソフトをご紹介します。

クラウド会計ソフトとはインターネット上で入力出来るソフトの事で、特に下記はいずれも会計の知識がなくても確定申告書を作成する事が可能です。

それでは早速おススメの3社のクラウド会計ソフトを比較していきます!

弥生の青色申告freee会計 マネーフォワード確定申告
セルフ
年9,680円
スターター
年12,936円
パーソナル
年16,896円
電話サポート付
年26,400円
消費税申告(インボイス制度)は年26,136円電話サポート付
年39,336 円
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2023/10/28 現在

 

まとめ

以上、ウエットのヘッドスパサロン開業ガイド2024!洗髪&ヘッドスパ の資格や集客方法・開業資金!はいかがでしたか?

中国で生まれた、1台でヘッドスパ、足湯、マツエク、エステ、フットネイル、美容室のシャンプ台替わりになる施術ベッドは、ガラパゴス的発展で面白いですよね。

ただし、施術ベッドといっても加温するための電気機器でもあるため、電気用品安全法(PSEマーク)の取得がされていない商品だと、安全性の心配などもあります。

このあたりをよく吟味して、導入を検討する必要がありそうです。

ポイント

  • ヘッドスパサロンで洗髪する場合、美容師免許の資格と設備(美容所登録)が必要となる。
  • この記事を書いた人

運営者 長井 達也

独立開業を考えている施術者の皆さんに、開業・運営、集客、確定申告などに関する役立つ情報を提供しています。リラクゼーション、エステ、整体、整骨、鍼灸など、ジャンルを問わず独立開業と運営に関する個別コンサルティングも行っています。お気軽にご相談ください。

【経歴】ヘアサロン・ネイルサロン・リラク・鍼灸院の立上げ・居酒屋の立直し・IT企業で総務・経理など幅広い経験があります。現在は商業不動産のリーシングやレンタルサロン運営を行いつつ、コワーキング・農業・陸上養殖・地方創生に興味があります。

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