本ページはPRが含まれています

業務委託 確定申告 開業届

業務委託で働く個人事業主の確定申告ガイド2023!青色申告のやり方も解説!

2018年11月18日

脱毛サロン開業時の確定申告

こんにちは、長井 達也です。

今回は”業務委託で働く個人事業主の確定申告ガイド2023!青色申告のやり方も解説!”です。

業務委託とは、時間に応じて報酬が貰える働き方ではなく、成果に応じて報酬を貰う働き方を言います。

最近はホワイトカラーだけでなく、ヘアサロン・リラクゼーションサロンなどの施術者さんも含め業務委託で働かれる方が増えていますよね。

また業務委託は時給や月給で働く従業員(正社員・パート・アルバイト)ではなく、

ココがポイント

業務委託契約=個人事業主さん

となります。

つまり業務委託として働く以上、自覚はなくても自動的に個人事業主となり、”確定申告”というものを行う必要があります。

そこで今回は業務委託で働く方で初めて確定申告を行う必要がある方のために、

  • 個人事業主に必要な開業届とは?
  • 確定申告とは?
  • 確定申告の準備方法(経費の処理)
  • 確定申告にオススメのソフトは?

について解説していきますね。

なお皆さん、確定申告は何となく難しいイメージがあるかもしれませんが、内容さえ理解すれば小さい頃に誰もが経験した【おこづかい帳】と同じです。

そこでまずは業務委託契約で働く個人事業主の皆さんが、確定申告時期に慌てない様、準備方法から解説していきますね。

※2023年10月1日からスタートするインボイス制度についても、同時に確認しておきましょう。

個人事業主のインボイス制度導入ガイド!一人美容室・エステ・リラクなどの対応策
個人事業主のインボイス制度導入ガイド!一人美容室・エステ・リラクなどの対応策

こんにちは、長井達也です。 今回は”個人事業主のインボイス制度導入ガイド!一人美容室・エステ・リラクなどの対応策”です。 インボイス制度とは、2023年10月1日から本格的にスタートした、個人事業主を ...

続きを見る

 

STEP1 個人事業主の登録手続き[開業届]

STEP1 個人事業主の登録手続き[開業届]


先程も説明した通り、業務委託契約を結び働く方は自動的に個人事業主になります。

また個人事業主となると、原則として1ヶ月以内に”開業届”と言う書類を税務署に届出する義務があります。

この開業届という書類は、正直何を記載すれば良いのか分かりづらい書式になっています。

そこでおすすめなのが、簡単な質問に答えるだけで無料で開業届が作成出来るサービス、freee開業です。

また税務署に確定申告を行う場合、税金がお得になる”青色申告”に必要な、青色申告承認申請書も同時に作成頂けます。

私も個人事業主として税務署に開業届を提出した時は、freee開業を利用して開業届を作成しましたが5分程度で簡単に作成出来ました。

後は作成した開業届と青色申告承諾申請書を税務署に提出するだけです。

もちろん開業届等は税務署に直接持参しても良いのですが、郵送でも受け付けしてくれます。

郵送の場合は、freee開業で作成した開業届や青色申告承諾申請書を2部印刷し、最寄りの税務署に郵送します。

このとき、必ず返信用封筒をつけましょう。そうすれば税務署から1部控えとして返送してくれます。

開業届の控え(税務署からの返送分)は、個人事業主の「身分証」として提出を求められる場合もあります。

例えば屋号付きの銀行口座開設の際にも必要になる場合があるので、必ず取得しましょう。

 

STEP2 業務委託で働くと必要になる確定申告とは?

【確定申告2018】サロン経営する個人事業主のクラウド会計ソフト比較!

確定申告とは個人事業主が、1月1日~12月31日までの1年間の所得(=売上-経費)を翌年の2月16日~3月15日の間に税務署へ報告する事を言います。

※申告とは、義務として行政官庁に報告する事を指します。

確定申告を行う事で、個人事業主の方は所得税や住民税などが決定される事になります。

ですから、業務委託としては働く場合も立派な個人事業主ですから、確定申告が必要になります。

業務委託で働く個人事業主さんで確定申告が必要な方は?

雇用形態が正社員やアルバイトなどではなく、業務委託として働いている方は確定申告を行う必要になります。

ただし、必ずしも業務委託で働く全員が確定申告の対象かと言うとそうでは有りません。

例えば普段は会社員として勤務し、仕事終わりや休日などを利用して副業として業務委託契約で働く場合。

この様に副業で個人事業主として活動されている方の場合は、下記の条件に合致する場合において確定申告が必要になります。

副業の方→所得金額(=売上から経費を差し引いた額)が年間20万円以上

一方、他に給与所得等(他でアルバイトや社員として働いていない)がなく、業務委託契約1本でお仕事されている個人事業主さんの場合。

この様な個人事業主さんは、下記の条件で確定申告が必要になります。

本業の方→所得金額(=売上から経費を差し引いた額)が年間48万円以上

※赤字でも確定申告するメリットがあります。

長井
経費とは、事業を行う上で必要となる費用の事です。
例えば業務委託で働く場合は交通費や施術に必要な道具や消耗品などが経費になります。

 

業務委託で働く個人事業主が行う確定申告の種類は?

業務委託として働く個人事業主の方が、確定申告する際には青色申告と白色申告と言うの2種類から選択する事になります。

そこでまずは青色申告・白色申告の違いを表にまとめました。

確定申告
の種類
白色申告青色申告
届け出の必要なしあり
所得控除額なし10万円55万円
帳簿の種類単式簿記単式簿記複式簿記
赤字の繰越繰越不可3年繰越可能

青色申告と白色申告での大きな特徴は、所得控除額の部分です。
この所得控除額が多ければ多いほど、実際に支払う所得税が軽減されてお得になります!

令和2年分からの変更ポイント

令和2年分の確定申告より下記が改正となりました。

[改正1]
・青色申告特別控除額が変更されました。
(65万円⇒改正後 55 万円)
・基礎控除額が変更されました。
(38万円⇒改正後 48 万円)

[改正2]
e-Tax にて電子申告を行うと青色申告特別控除額は改正前と同じく65万円が適用。

つまり業務委託として働く個人事業主の方の場合、下記の計算式で算出された[課税所得金額]に対して所得税が決定されます。

収入 − 必要経費 − 各種控除 = 課税所得金額

例えば上記の式に数字を当てはめてみます。

100万の売上があり経費0円であった場合に青色申告(複式簿記)した場合。

確定申告で決定される”所得税”は下記の課税所得金額35万円に対して課税されます。

収入100万円 − 必要経費0円 − 各種控除65万円 = 課税所得金額35万円

一方同じ売上で白色申告した場合。

確定申告で決定される所得税は下記の課税所得金額100万円に対して課税されます。

収入100万円 − 必要経費0円 − 各種控除0円 = 課税所得金額100万円

 

ですから、業務委託で働く個人事業主の場合、青色申告で確定申告を行ったほうが税金を安く出来るメリットがあります。

ただし青色申告は事前に税務署へ「青色申告承認申請書」を提出する必要が有ります。

そこで先にも記載したとおり、青色申告承認申請書の作成については無料で開業届を作成出来る、開業freeeと言うサービスを利用すれば、簡単な質問に答えるだけで開業届と青色申告承認申請書が自動で作成出来るので、合わせて税務署に提出するのがオススメです。

青色申告は白色申告に比べて少しだけ確定申告書の作成が難しいと言えますが、確定申告のソフトを利用すれば大差ありません。

一方白色申告は、以前は帳簿の記帳作成義務が免除されていたのですが、今は記帳作成も必要となり、大きなメリットがあるとは言えません。

これから業務委託契約で個人事業主さんとしてしっかり働いていくなら、税金上のメリットの高い青色申告がおすすめですね。

 

STEP3 手軽に確定申告が出来る会計ソフトは?

徹底比較!手軽に確定申告が出来るクラウド会計ソフト

業務委託契約で働く個人事業主さんが確定申告する場合、税理士さんに依頼するか自分で確定申告書を作成するかのいずれかになります。

なお税理士さんに依頼した場合は、おおよそ年間10万前後の費用が発生してしまいます。

そこで個人事業主の方が自分で確定申告する場合に必要となるのが、クラウド会計ソフトと呼ばれる、確定申告書の作成サービスです。

会計ソフトと聞くと、なんだか難しそうと思うかもしれませんが基本的にはお小遣い帳と同じです。

いつ、何に、いくら使ったのか、またはいつ何でお金がはいってきたのかを記録し確定申告書を作成してくれます。

またこのお小遣い帳の様な会計ソフトは非常に便利に進化していて、いまではスマホアプリでレシートを読み取るだけで自動でデータを入力してくれる機能までついているサービスがあります。

それでは業務委託契約で働く個人事業主さんにオススメな大手クラウド会計ソフト3社を比較していきます。

弥生の青色申告freee会計 マネーフォワード確定申告
セルフ
年9,680円
スターター
年12,936円
パーソナル
年16,896円
電話サポート付
年26,400円
消費税申告(インボイス制度)は年26,136円電話サポート付
年39,336 円
 最安値&人気No1!スマホで領収書撮影するだけの簡単処理!
個人事業主の伸び率No.1

初期費用0円
1年間無料!

初期費用0円

初期費用0円


2023/10/28 現在

本的なサービス概要はどこも同じです。あとは価格面やサポート面の違いやソフトの使い勝手などになります。
そこで、以下は確定申告を行個別に会計ソフトサービスの特徴をまとめていきます。

おすすめ第一位!やよいの青色申告

業務委託契約で働く個人事業主さんに!やよいの青色申告

業務委託契約で働く個人事業主さんにオススメするのは、やよいの青色申告 オンラインです。

弥生会計をオススメする理由は、シェア53.9%!(※)最も使われているクラウド確定申告ソフトで、圧倒的な最安値と高機能、それにサポートが充実している点です。
※「クラウド会計ソフトの利用状況調査」(2023年3月)-MM総研調べ

もしEXCELなどで少し触れた経験がある方なら、確定申告書を作成するのに必要な全ての機能が備わった、セルフプラン(初年度は無料)が最適です。

逆に、パソコンや数字が苦手な方には、電話、メール、チャットでサポートが受けられるベーシックプラン(13,800円、税別、初年度は無料)をおすすめします。

弥生会計は業界最大規模のカスタマーセンターを備え、使い方だけでなく経理の内容についても丁寧にフォローしてくれます。

また、インボイス制度に登録された方は、課税事業者として扱われ、消費税の確定申告書もあわせて作成・提出する必要があります。

その際、弥生の青色申告なら、セルフプラン・ベーシックプランのどちらでも消費税の確定申告書を作成できるので、安心して利用出来ます。

おすすめ第二位!会計ソフトfreee

業務委託契約で働く個人事業主さんに!会計ソフトfreee

業務委託契約で働く個人事業主さんでパソコンをお持ちでない方には、freeeの確定申告がおすすめです。

このサービスでは、スマホアプリを使って、レシートの写真を撮るだけで、AIが自動で読み取ってくれます。文字情報から経費まで正確に管理でき、レシートの傾きまで補正してくれるので、とても便利です。

初めての確定申告も、簡単なステップでサクッと完了でき、必要な書類の作成も簡単な質問に答えるだけでできます。

ただし、弥生の青色申告に比べて価格は高めで、サポートは少し限られています。ただ、ヘルプページや動画マニュアルは充実しているので、自分で学ぶことができます。

また、インボイス制度に登録された方は、課税事業者となり消費税の確定申告書モも作成・提出する必要がありますが、スタータープラン(11,760円/年+消費税)では対応していません。

したがって、スタンダードプラン(23,760円/年+消費税)を選択する必要がありますので、注意してください。

 

おすすめ第三位!MFクラウド

業務委託契約で働く個人事業主さんに!MFクラウド業務委託契約で働く個人事業主さんで、手間をかけずに確定申告を自動化したいなら、マネーフォワード クラウド確定申告がおすすめです。

このサービスは、人工知能(AI)を使っており、大量のデータをもとに自動的に処理方法を提案してくれます。使えば使うほど、システムが賢くなり、自動入力や仕訳がますます簡単になっていきます。

さらに、銀行やクレジットカードと連携させれば、会計処理や経理が大幅に楽になります。このサービスは、国内で最も多くの金融関連サービスと連携できるのが特徴で、3,600以上ものサービスと連携可能です。

また、インボイス制度に登録された方も安心。パーソナルプラン(年額 11,760 円)では、課税事業者として必要な消費税の確定申告書を作成することができます。

これにより、手間をかけずに確定申告をスムーズに行うことができ、煩わしい作業から解放されます。

 

 

まとめ

以上、業務委託で働く個人事業主の確定申告ガイド2023!青色申告のやり方も解説!はいかがでしたか?

従業員であれば、年末調整というのを会社が行ってくれますが業務委託で働く個人事業主ともなれば、すべて自分で申告手続きを行う必要があります。

まずは、売上をあげるために使った経費の領収書をもらうという習慣からスタートしましょう。

ポイント

  • 業務委託契約=個人事業主となる。
  • 個人事業主となったら税務署に開業届の提出が必要となる。
  • 業務委託(副業)で所得金額が20万を超えた場合は確定申告が必要。
  • 業務委託(本業)で所得金額が48万を超えた場合は確定申告が必要。
  • 経費とは、事業を行う上で必要な費用の事。
  • 個人事業主が行う確定申告には青色申告と白色申告の2種類がある。
  • 経理の知識がなくても会計ソフトを使うことで確定申告は可能。
  • この記事を書いた人

運営者 長井 達也

独立開業を考えている施術者の皆さんに、開業・運営、集客、確定申告などに関する役立つ情報を提供しています。リラクゼーション、エステ、整体、整骨、鍼灸など、ジャンルを問わず独立開業と運営に関する個別コンサルティングも行っています。お気軽にご相談ください。

【経歴】ヘアサロン・ネイルサロン・リラク・鍼灸院の立上げ・居酒屋の立直し・IT企業で総務・経理など幅広い経験があります。現在は商業不動産のリーシングやレンタルサロン運営を行いつつ、コワーキング・農業・陸上養殖・地方創生に興味があります。

-業務委託, 確定申告, 開業届
-, , , , , , , , , ,

Copyright© 30歳からの失敗しない小さなサロンの開業術 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.