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個人事業主 業務委託 開業体験談

【サロン独立開業の体験談】業務委託契約のジレンマから独立開業を決意

2017年9月28日

業務委託のジレンマからサロンを独立開業

こんにちは、長井達也です。

今回は、”【サロン独立開業の体験談】業務委託契約のジレンマから独立開業を決意”です。

セラピスト、柔道整復師、トレーナー、アイリスト、ネイリスト、エステティシャン、鍼灸師の方で独立開業した事がある方を対象にクラウドワークスを利用して匿名アンケートを募りました。

・サロン開業の「失敗談・成功談」
・サロンの独立開業を成功させる方法は?

これらのアンケートについて回答頂きましたので、独立開業を目指す皆さんの参考になる様に回答を掲載します。

今回は業務委託契約で働いていた、エステティシャンMさんの体験談です。

自分らしい接客を追求しサロン開業へ

性別:女性
開業した年齢:20代
業種:エステティシャン
店舗形態:テナント物件(貸店舗)

私は最初、個人事業主としてエステサロンに所属していた為、個人なのにサロンのやり方に従わなくてはならず、お客様のことを第一に考えた接客が出来ませんでした。

とにかく収入がないとお店の利益にならなかったので、高額商品を売らなくてはいけない状況で、それがとてもストレスになりました。

ですので自分のサロンでは無理な販売をしないこと、お客様のためのメニューのご提案をすることを最初に目標にしていました。
開業してからはメニューを決めたり集客したりと、とにかく土台が出来ていなかったのでかなり初歩の時点でつまずきました。

場所もかなり悩んだので、資金がかなり必要になってしまった事も辛かったです。

とにかくメニューはいろんなサロンを比較して平均をとるようにして、集客はSNSをメインにやっていました。

チラシなども配りましたが反応はいまいちでしたね。時間をたくさん使った割に集客人数は月に2,3人くらいでした。

 

ナガイのポイントメモ
エステティシャンMさんの場合、売上の○○%を報酬として支払うといった業務委託契約(=個人事業主)で、お店に勤務されていた様ですね。業務委託契約の場合は従業員の方とは違い、頑張った分だけ報酬が手に入るのでやりがいはあるかもしれませんが、高額商品をお客様に進めないといけないと言った、自分らしい接客が出来ない事がサロン開業を考えるきっかけとなりました。

 

コンセプトは「大人の癒し空間」

お店のコンセプトは、非日常を味わえる大人の癒し空間をサロンのコンセプトにしました。

私のお客様のメインは40代~50代だった事も理由にあります。

自分自身が仕事や日常のストレスで苦しくなった時に、現実を忘れられるようなサロンがあったら良いなと思っていたのでそんな空間を作りたいと考えました。

家具や立地にこだわり、なるべくラグジュアリーな雰囲気を出せる家具、仕事終わりにも来て頂ける様な場所を選びました。色合いも落ち着いた感じを出したかったので、なるべくアンティーク調なものを選び、茶色や白など落ち着くカラーを使うようにしました。

お客様の反応は悪くなかったと思います。お店自体の雰囲気を大人にすることも気を付けていましたが、私自身も仕草や行動を洗練された大人の女性に近づけるようにモデルや女優の方の真似をするようにして、こんな女性に施術して貰えるなんて私は幸せだし大切にされているとお客様に思って頂ける様に努めました。

 

サロンの開業資金と内訳

開業資金は自己資金で約200万円です。

テナントを借りる資金に35万円、月々の家賃15万円、タオルやスポンジなどの消耗品2万円、エステ商材10万円です。エステ商材については、自分の技術に合うもの・効果が出るものなど気になるものはすべて購入していきました。

備品類については、スチーマーなどの機材14万円、洗濯機、掃除機、冷蔵庫などの家電が16万円、エステベットが3万円、ソファーやテーブルなどの家具20万円になりました。家具はこだわりをもって選びたかったので、色々な家具屋さんを巡り購入致しました。

その他には食器2万円、洗剤類5000円、また技術を磨くためにエステのスクール代として35万円掛かりました。業務委託契約で務めていたサロンでは、リラクゼーションのアロマしか習っていなかったので、痩身や小顔矯正を習得するために通いました。

またメニューの幅を広げるためにネイルスクール代として60万円支払いました。しかし、これは結局通わなくなってしまいました。

 

設備資金用途

敷金    35万円
家賃  15万円(初回賃料)
商材  10万円
消耗品  2.5万円
家具  20万円(設備機器・備品代)
備品  33万円(家電・美容機器・エステベット)
資格  95万円(エステスクール・ネイルスクール)

 

ナガイのポイントメモ
エステティシャンMさんは通わなくなったネイルスクール代60万円という無駄な出費 大胆な出費がありますね(笑)開業資金の30%も投入しているのでこれは最初のコンセプト設計とスケジューリングなどに問題があったのではないでしょうか。またエステとネイルでは仕入れる商材や備品も異なるので、メニューの幅を広げるという事では少し親和性に欠けるとおもいます。癒しであるエステと揮発性のある匂いを出すネイルを同一空間で行うのは難しさもありますしね。

 

サロン集客 SNS・チラシ配り・紹介顧客に注力

サロンの集客方法はSNSとチラシ配りです。それ以外は紹介出来てくださる方もいました。

とにかく認知度を上げるために毎日チラシは200枚手書きのものを配るようにしていましたが、実際のところ反応は月に2,3人ほどで、しかも反応といっても来店ではなく、問い合わせだけで終わるケースも多く有りました。

SNSはブログ集客が主で、ブログの読者になって下さって問い合わせがあり、予約に繋がるという事が多かったと思います。

携帯電話もあったので、突然お客様から電話があり予約に繋がるということもありました。

最初は新規のお客様が全然できず、ひとりで寂しくサロンで泣くこともありました。友達が来てくれたことが多かったです。

その友達の紹介で来て下さる方は手堅くほとんどコースに入会してくれました。どの集客よりも紹介がいちばん宣伝費がかからず労力もなくお客様も、コース入会してくれる気でいてくれているので良かったと思います。逆に良くなかったのはチラシですね。

 

ナガイのポイントメモ
これまでアンケートを取った方とエステティシャンMさんにも共通するのは、チラシ配りの難しさです。もちろんお店を認知してもらわないと何も始まらないですが、単純に手書きチラシをコピーされて200枚、毎日ポストに投函するだけでは結果には繋がらないという事ですね。実際にポスト投函の閲覧数は微々たるものですし、同じ時間をかけるならアイドルタイムに配るのではなく、オープン前から予約が入る時間帯にお店から駅の同線上などでターゲットとなる顧客層に手配りしてみるなど試行錯誤していく事が必要ですね。

 

まとめ

エステティシャンMさんの開業体験談、如何でしたでしょうか?
下記の記事も併せてご参照頂ければと思いますが、

【サロン開業特集!】業務委託で働くセラピストの独立開業準備編!

まずはお客様にとって最高の環境、接客、技術があり目の前のお客様のリピート率を高めないと、そもそも顧客が顧客を紹介するという現象は起こりませんよね。

それにはひとりサロンで行う上で、誰も注意してくれる方がいない自分をいかにブラッシュアップしていくかという難しさがあります。

客観的に自己分析し改善していくのが難しい場合は、自分でライバル店に行き、自分がお客様の立場にたって客観視すればおのずとブラッシュアップできると思いますよ。

  • この記事を書いた人

運営者 長井 達也

独立開業を考えている施術者の皆さんに、開業・運営、集客、確定申告などに関する役立つ情報を提供しています。リラクゼーション、エステ、整体、整骨、鍼灸など、ジャンルを問わず独立開業と運営に関する個別コンサルティングも行っています。お気軽にご相談ください。

【経歴】ヘアサロン・ネイルサロン・リラク・鍼灸院の立上げ・居酒屋の立直し・IT企業で総務・経理など幅広い経験があります。現在は商業不動産のリーシングやレンタルサロン運営を行いつつ、コワーキング・農業・陸上養殖・地方創生に興味があります。

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