こんにちは、ナガイタツヤです。
今回は、”サロンを開業する時の4つの選択肢”です。
リラクゼーションサロン・エステ・整体・整骨・ネイルサロンなど様々な業種がありますよね。
これら、いずれの業種でもお店を開業するにはお金が掛かる!と皆さんおもっていませんか。
実はご自身のライフスタイルやビジネスモデル、開業資金に応じて、お店の開業場所には4つの選択肢があります。
具体的には開業場所の選択肢として主に、貸店舗,自宅サロン,賃貸マンション,レンタルサロンの4つがあります。
しかしそれぞれ、メリットデメリットがあると思うしどれがいいの?て思いますよね。
そこで今回の記事では、
- サロンの開業場所の4つの選択肢のメリット・デメリット
についてそれぞれのメリット・デメリットを比較してみたいと思います。
自宅サロン(おうちサロン)開業!→初期費用約20万~
まず最初は自宅サロン(おうちサロン)で開業した場合を考えてみます。
最近よく耳にしませんか?自宅サロン(おうちサロン)。
初期費用が安く、家族の理解とスペースさえあればすぐにでもサロン開業出来る事が大きなメリットですよね。
とは言っても、まったくお金が掛からないかと言うと実際はプライベート空間である自宅の生活感を消すための内装装飾、さらに自宅サロンとして開業するための最低限の備品が必要になります。
例えば自宅でエステサロンを開業しようと思った場合。この場合の自宅は一軒家を想定しています。
※賃貸マンションを借りて自宅サロンを開業する場合、賃貸借契約書でお店を開業をすることを禁止されている場合がありますので、まずは契約前によく確認しましょう。見つからなければ問題ないと思ってこっそり開業している方もいますが・・・万が一ばれた場合、賃貸借契約上の違反(即時解約理由)となりますし、大きなトラブルに発展してしまいますのでお薦めしません。
また自己所有の分譲マンションであったとしても、管理組合などによりサロン開業などは規制されているケースがほとんどです。
さて少し話がそれましたが、自宅でエステサロンを開業する場合
- 施術用ベット
- スチーマー
- タオルウォーマー
- スツール
などが必要になってきます。
こういったものは、「エステ 開業セット」などで検索していただくと、大体2万円~のパックがあり一通りそろえることができます。
良いものになると大体5~6万円くらいになるかと思います。
あとは
- タオル
- 化粧品/エステ用の商材
- コットン・綿棒
これくらいあれば自宅サロンが開業できます。これらの商品を買いそろえるならセブンエステなどが有名ですね。
かかる初期費用はエステ用の商材や内装費用を含めても、20~30万ほどあれば十分なのではないでしょうか。
もちろん業種や、施術内容によって費用は変わってきます。
とても手軽ですし、本業がある方やお子さんのいる主婦でも空き時間にお客様を呼ぶことができます。
さらに家賃がいらないので、儲けが出やすくスタートアップに自宅という選択肢はおすすめです。
デメリットで言うと、
- 家族の理解が必要
- 立地条件が悪い場合が多い(住宅街の目立たない場所など)
- 住所が公にできない(隠れ家サロンと言う名のお友達サロンになりがち)
などがあります。
とくに立地条件の悪さと住所が非公開というデメリットは、自宅サロン運営にあたって結構痛いです。
つまり集客が難しいという事です。
知り合いやご友人だけ来てもらえればいいのであれば、それでも問題ありませんが、一般のお客様の立場からしてみたら、住所が非公開で立地も悪い場所にあるサロンをわざわざ選んだりしません。
素人経営者の中には、お店を開けばお客は来てくれると思っている方がたまにいるのですが。
「おうちサロン」でも継続してお客様が来てくれるお店は、発信力や人脈があったり、SNSなどを使ったマーケティング戦略に優れているサロンと言えるでしょう。
賃貸マンションでサロン開業!→初期費用約60万~
次は賃貸マンションでサロン開業した場合です。
おひとり様の自宅サロン開業だと、賃貸マンションをサロン店舗の出店候補として考える方は非常に多いです。
しかし通常の居住用スペースのマンションだと、先に述べたように契約違反となりますので注意が必要です。また店舗NGのマンションの場合、Hot Pepperbeautyには原則掲載不可となることも留意が必要です。
そこで自宅サロンとして賃貸マンションで開業する際に選ぶ物件は、SOHO利用可能の事業用の賃貸マンションです。
SOHOとは、住居・店舗・事務所OKな物件です。
探し方としては「SOHO可能 マンション」などで検索してもらうと、色々と出てきます。
若干家賃が割高な場合もありますが、お店の雰囲気にこだわりたい方は、デザイナーズマンションタイプのSOHO物件をおススメします。
それなら貸店舗を借りるよりも低予算でオシャレな内装の物件が借りれますよね。
そこでお勧めのSOHO物件の検索サイトをご紹介しておきます。
例えばDOOR賃貸なら、大手サイト(スーモ、マイナビ、アパマンなど)の物件をまとめて検索可能なうえ、事務所(SOHO)可能な賃貸特集でSOHO物件に絞った検索が可能です。
さて費用ですが、仮にエステを開業しようと家賃8万の1ルームの部屋を借りたとしましょう。
物件にもよりますが、礼金、敷金0のものもあります。
大体マンションを賃貸する場合、家賃の3か月分くらいを初期費用としてとられますので、24万円程かかります。
それから備品を用意しなければなりません。
ある程度内装も整えなければならないので、20万円と想定します。
そこにエステ用の商材、アメニティなどもそろえたとして、大体60万くらいが最低目安と試算できます。
これを高いととるか、安いとるかは人それぞれですが。
通常起業するとなれば、ある程度まとまった資本金が必要ですし、まがりなりにも自分のお店が持てるのであれば私は安いと考えます。
こちらは自宅サロンに比べて、立地条件も吟味できるし住所を公開しても問題ありません。
デメリットは
- 隣人トラブルの可能性があること
- しっかり宣伝ができる路面店に比べて、集客が難しい
- 継続コスト(家賃など)がかかるので、スタートアップ時に負担がかかる
などがあります。
自宅サロン同様、集客についてはしっかりと戦略を練る必要があります。
軌道に乗るまでは何かとお金がかかりますので、必要な資金の6割くらいは自己資金でまかなうことが理想的です。
最初の半年~1年は、ほとんど収入がなくてもなんとかなるくらいの資金力があれば安心です。
不測の事態にも対応できるよう、先を見越した計画を立て、早期の資金回収をはかる必要があります。
貸店舗(テナント)でサロン開業!→初期費用350万円~
しっかりとしたお店で、本気でサロンをやっていきたいと思っている方もいるでしょう。
商業用のテナントビルでサロンを開業した場合の目安です。
まず、自宅サロンやマンションサロンに比べて、ぐっと高くなるのが保証金など含めた賃料です。
たとえば10坪で15万のテナントを借りた場合、保証の設定が6ヶ月なら90万円、1年の保証金設定なら180万円の初期費用がかかります。
内装費用はスケルトン(コンクリートむき出し)からだと一坪あたり20~30万円は掛かります。そのほか運転資金も含めると最低でも300万円以上かかると想定できます。
これはかなり低く見積もっているので、実際はもっとかかると思ってもらって結構です。
初期コストが大きい分、いい立地条件で路上に面した物件などを狙えば、大きな集客効果を見込めます。
また「居抜き物件」を狙えば、内装費用などを安くおさえることができます。
「居抜き物件」とは、前のお店が使用していた内装や設備が引き継がれている物件のことです。
交渉が必要ですが、必要なものをそのまま使用できれば、内外装費用や設備費用を大幅に削減することができます。
1つ居抜き物件だけを取り扱ったサイトを紹介しておきます。
注意してほしいのが、素人判断で居抜き物件の状態を判断してはいけないということです。
いざ借りてみたら機材や設備等が使用できず、結局、解体や廃棄費用が発生し、逆にコストがかかってしまったケースも少なくありません。
テナントでサロンを開業するデメリットについては、大体皆様のご想像の通りです。
うまく軌道に乗せれば大きなリターンも見込めますが、その分毎月の運用コストも高く、借金をしていた場合失敗のリスクも大きくなります。
一応このサイトの趣旨が、ローリスクで成功する方法なので、テナントについてはまた別の機会にしようと思います。
以上3つのサロン開業の方法を比較してみましたがいかがでしょう?
あと1つご紹介してない開業方法がありますね。
それはレンタルサロンを利用するというやり方です。
レンタルサロンでサロン開業!→初期費用0円~
レンタルサロン(=シェアサロン)とは、1つのサロン店舗または1つの施術スペースを時間単位でシェアして利用できるサロンスペースのことを言います。
料金体系は時間単位(時間貸し)のところが多く敷金や礼金、内装費用などイニシャルコストをかけずに自分のサロンを手軽に開業できるのが特徴です。
またレンタルサロンを大まかに分類するとかっとスペースやシャンプーユニットなどが提供される美容室タイプと、施術ベッドが設置されたリラク、エステ向けのサロンタイプの2種類になります。
なおどちらも独自のメニュー、独自の営業時間、独自の文化でお店を開業出来るので、より多くの収入を手に入れる事が可能ですが、まだまだ認知度が低くあまり普及している業態とは言えません。
レンタルサロンのメリット
- 自分の顧客から予約があったときだけ借りられる
- 1時間1000円~くらいと安価で利用可能。
- 内装、備品やアメニティなどもそろっていて手ぶらでもすぐ施術可能
- 立地条件が良いところも多い
店舗を持ちたい方でも、いきなり貸店舗を借りて一人でサロン開業するとなると、大きなリスクが伴いますよね。
そこでまずはレンタルサロンでお試しにプレオープンとして開業し、低リスクで経営を行い集客や接客のシミュレーションを行い、軌道に乗ることが確認できてから、実際に自分のお店を借りてみるというのがおススメです。
では逆にデメリットはなんでしょう。実際にレンタルサロンを利用したことがある方にヒアリングしたんですが、
- 内装が選べない
- 自分が希望する地域にお店が開けない
- 複数人で使うため、他の施術者とトラブルになる可能性がある
- 利用時間がバッティングして、予約がとれないことがある
- 個室でないところもある
などの意見がありました。
現状日本全国で見ても、レンタルサロンの数はまだまだ少ないです。
また、”レンタルサロン”ではなく、複合用途でつかえるレンタルスペース的なところも多く、サロンとしての体裁が整っていないお店も多くあるようです。
管理がずさんだったりする施設もあるのですが、なにせ母数が少ないので必然的に選べるところがあまりありません。
ですが、資金がない方、開業の足掛かりにしたい方には敷居も低く、現実的な方法ではないでしょうか。
時間で借りられるので、副業としてサロンをされたい方にもおすすめです。
なおレンタルサロンを探したいなら、時間単位で借りられるスペースが検索できるスペースマーケットなどがおススメです。
まとめ
以上、『サロンを開業するときの4つの選択肢』はいかがでしたか?
サロン開業を考えている皆さんに水を差すような話になりますが、現実問題として開店1年以内に60%のサロンが閉店に追い込まれ、さらに3年以内には90%のお店が閉店するといわれているのがサービス店舗の現実です。
つまりいかにリスクを回避していくかが、成功の近道と言えます。そういう観点からも身の丈にあったサロン開業手段が大切です。
- 自宅サロンは低リスクだが立地は商業地エリアではない場合が多く一言さんの集客が苦戦しやすい。
- 賃貸マンションでの開業は、そもそも契約違反となりリスクがある。SOHOならOK.
- 貸店舗は初期費用やランニングコストが発生するのでそれなりに計画性をもった出店が必要。
- レンタルサロンは低リスクでは初期費用が掛からず、ランニングコストのみで開業可能。