こんにちは、長井達也です。
今回は「自宅サロン・個人サロンの予約不足に悩む店舗の売上アップガイド!」について解説します。
個人サロンや自宅サロンを開業したはいいものの、「お客様がリピートしない」「新規の予約が入らない」という悩みに直面していませんか?
確かに、開業当初は知人などに声をかければ来店してくれることもありますが、新規顧客の予約が入らないと、お店の運営はうまくいきませんよね。
実際、自宅サロンなどでは1年も経たずに閉店状態になるところも多いのが現状です。
これには、広告宣伝をしていないか、あるいは広告宣伝に費用をかけなさすぎることも一因ですが、実際に広告宣伝費を多く捻出できるサロンは少ないのが現実ですよね。
そこで、まず大切な事は新規集客からリピートに繋げられなければサロンは潰れるという事です。
貴重な広告宣伝日を無駄にしないためにも、正しくリピート率を計測して今の立ち位置(お客様に指示されているかどうかの指標)をしっかり見つめる必要があります。
また無料の媒体やSNSの活用、ホームページ制作など、自力で行える取り組みを積極的に行うことが重要です。
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また、アイドルタイム(遊休時間)について、対策を講じる必要もあります。
そこで今回の記事では、
- アイドルタイムの見つけ方
- アイドルタイムのなくし方
について解説していきます。
アイドルタイムとは?
例えばネイルサロンやマツエクサロンなどの店舗において、営業時間にも関わらず来客がなく稼働していない時間帯の事をアイドルタイムと言います。
客数の少ない時間帯を意味し、ピークタイムとは反対の言葉。外食産業では食事時間がピークとなるため、その合間はアイドルタイムとなる。
引用:飲食業IT用語集より
例えば居酒屋さんの場合、大体19時以降からがピークタイムに突入するため、17時~19時頃がアイドルタイムという事になります。
このアイドルタイムの時間に限り、来店して下さったお客様にハッピータイムなどの名称で安くアルコールを提供しているお店を見かけた事はないですか?
まさにそれがアイドルタイムの販促を行っているお店です。
セラピスト・施術者の皆さんがサロンを独立開業した場合、オープン当初は御祝儀的にお客様が頻繁に来てくれても、1カ月もすれば1日の営業時間の間で予約のムラがはっきりと出て来るとおもいます。
そこで、なかなか予約の埋まらない時間帯に絞って販促を行い売上UPを目指していきましょう!
アイドルタイムを見つけよう!
セラピスト・施術者の皆さん、それではまずは予約の埋まらない時間帯に絞って販促を行うために、お店のアイドルタイムを見つけましょう。
それには1週間単位で表示できる見やすい予約台帳を手書きで付けるか、ネット予約の仕組みを導入してWEB上で予約台帳を管理し、1週間のうちで暇な曜日、暇な時間帯を見つけ出す必要があります。
WEBの予約システムであれば、曜日別・時間帯別の稼働率がわかるサービスが多くあります。
またネット予約を導入することで売り上げUPにも繋がるので、早い段階からWEBの予約システム導入をおすすめします。
参考記事;【完全保存版】サロンのネット予約サービス徹底比較2018
アイドルタイムなくす3つの方法
アイドルタイム(非稼働時間)は、特定の曜日、または特定の時間帯、もしくは特定の曜日×特定の時間などに発生します。
これらのアイドルタイムに対して、3つの方法でアイドルタイムを無くしていきましょう!
イールドマネジメントでアイドルタイムをなくす!
イールドマネジメントとは、ホテルや航空会社で単位あたりの収益を最大化する販売戦略。
欧米でいちはやく導入され、日本には90年代後半に浸透した。ホテルのOCC(客室稼働率)や航空会社のロードファクターを上げるためだけに客室や運賃の割引率を大きくすれば、イールド(収益)は必然的に低下する。一方で、乏しい需要に対し割引を少なくすると売れ残ることがある。
そこで、イールドを最大限確保するために、過去の販売データや需要動向を細かく見ながら販売単価や提供客室・座席数を管理するようになってきた。航空会社の国内運賃がその典型で、過去の販売データなどを参考に各種運賃や運賃ごとの座席数が設定されている。
引用:JTB総合研究所
難しく書いていますが、イールドマネジメント(=レベニューマネジメント)とは、一言でいうと需要と供給に応じて利益を最大化させる販売手法のことです。
事例としてわかり易いのがホテルでの販促です。例えば連休前になると部屋の価格が上がり、閑散期になると価格を下げ、需要と供給に応じて利益を最大化していますね。
ほかにもスーパーなどで17時以降はお惣菜が30%割引になるなども、イールドマネジメントになります。
賞味期限が迫ってロスになる商品を格安で販売しているのです。
ここで大事なのは、収益(利益)の最大化を目指すのであって、売上額の最大化を目指すというものではない事です。
売上額を追求すると、正規販売するほかはありませんが、それだと機会損失(=儲け損ない)が生まれてしまいますよね。
またイールドマネジメントを行うことで、既存のお客様がお得な時間帯に殺到してしまうと、本来得れるはずだった利益も売上額も追求出来なくなり本末転倒となってしまいます。
そこで細かくターゲットを絞った販売戦略を練り、既存のお客様とすみわけ出来る施策が必要となります。
- 事例)午前中限定の看護師割引
売上の中心が夜に集中するアッパー層向けのサロンにおいて、午前中の売上を確保するために夜勤明けの看護師にターゲットを絞った販促 - 事例)新人セラピスト割引
これもイールドマネージメントの一種ですね。新人=技術が未熟ということから需要がありません。
その需要と供給のバランスをとるために価格を下げるということですね。 - 事例)マタニティーメニューの追加
マタニティーメニュー=妊婦さんにターゲットを限定したメニューになりますよね。こちらを魅力的な価格にして
オリジナルのメニュー構成を設定してみてはどうでしょうか。 - 事例)雨の日割引
客足の遠のく雨の日(=需要が落ちて、供給過多になる)に割引を行うお店は多いですよね。ただし場合によっては利益の先食い(将来得れる利益を割引価格で提供してしまう)だけになる場合もあります。ですから、顧客全員ではなく直近3か月以内に来店していない顧客だけに絞ってメール配信するなどが必要ですよ。
暇な日は休業日にしてアイドルタイムを無くす!
セラピスト・施術者の皆さんが独立開業されてお店を持たれた場合、そのお店の地域特性は営業を開始してみないとなかなか読めないと思います。
住宅街だから昼間が忙しいと思っていたら案外夜も忙しかったり、オフィスエリアだから土日が暇かとおもったら、平日のほうが暇な曜日があるなど。
そこで時間的に制約がないならオープン当初は無休で営業し、その後アイドルタイムの多い曜日を見つけて定休日を決定するのも良いと思います。
その結果アイドルタイムが多い曜日を定休日にする事で、お客様が分散から集中に切り替わり忙しい日はより忙しくなり、同時に忙しい日のアイドルタイムをさらに減らして効率よく経営する事が可能となります。
アイドルタイムを隙間時間に変える!
空き時間に洗濯や掃除をするのも良いですが、正直そんな事をしても売上は増えないので、それは決まった時間にちゃんと実行しましょう。
でないと暇な時は掃除をするなんて習慣をつけていると、繁忙期には掃除がおろそかになっちゃいますよね。
そこで、空き時間は対面では出来ない営業活動を行う時間に変えましょう。
具体的には、ブログやSNSなどで新しい情報を発信する。他にも既存のお客様にお礼のメールをお送りするなどやることはたくさんありますよ。
まとめ
以上、”予約が入らない自宅サロン・個人サロンの売上改善ガイド!”いかがでしたか?
顧客数の増加に伴い自然とアイドルタイムは消滅していっても、地域特性によりどうしても一般的な販促(ご新規一律20%OFFなど)では対応しきれない時間帯や曜日が出てきます。
そういった時間帯や曜日をピンポイントに絞って対策していくことが大切ですね。また共同経営のパートナーが辞めてお部屋があまってしまった場合などはレンタルサロンとして提供する方法もありますよ。
ポイント
- 暇になる時間、曜日を分析しそこに絞った販売促進を行う。
- 暇な曜日は休業日にすることで、忙しい日はより忙しくなる。
- 空き時間を無駄にせず、営業活動を行う時間に変える。